森香澄のメンタルの保ち方は?「アナウンサー時代は人と比べられることも多くて、よく悩んでました」
ゲストの人間性に迫るコーナー、カフェ・ド・人間性。聞き手・水野しずがドラマや、バラエティなどでもとにかく引っ張りだこな、フリーアナウンサーの森香澄さんにインタビュー。アナウンサーとしての気構えや、メンタルを保つ方法などについて伺いました。
水野しずが森香澄に聞く!
ゲスト:森 香澄
2019年にテレビ東京に入社。アナウンス部に配属され、スポーツ番組やバラエティ番組を担当。2023年に退社し、フリーアナウンサーに。
聞き手:水野しず
聞き手、イラストレーター。
しず:今はどういうことに興味があるんですか?
香澄:メイクやファッションはもともと好きなので、こうやって雑誌に呼んでいただいて、好きなことが仕事につながるのはうれしいですね。あと、音楽やアイドルも好きです。アイドルはK-POPも日本のアイドルも。ひとりでカラオケへ行くこともあります。J-POPも演歌も、なんでも歌います。
しず:自分の時間が充実していますよね。
香澄:昨日は絶対に焼き肉の気分だったけど、仕事から帰る時間が遅く開いているお店がなかったので、家でひとり焼き肉をしました。途中で網を買って帰って(笑)。
しず:これは網というか、グリル? お店にあるロースターみたいな。行動力がありますよね(笑)。ひとりで韓国旅行へ行ったりもしているそうで。森さんのセルフメイクのこだわりのポイントを聞いてもいいですか?
香澄:ベースメイクですね。もちろん、まつげとかアイシャドウもこだわってるんですけど、でも結局はベースが肝心だなって。筆で塗るのがいいのか、スポンジで叩くのがいいのかとか、そういうのも研究してます。
しず:人前に出るお仕事の方にメイクについてお話を聞くと、どういう自分を見せたいかとか、精神論になることが多くて。メイクを通してその人の自己認識や社会との関わり方や、自分の守りたい部分が見えてくることも多いんですけど、森さんのこだわりは完全に技術論ですね(笑)。
香澄:あはは(笑)。ハマると突き詰めたくなるタイプかも。
しず:ご自身へのコンプレックスをメイクで昇華しようって動機がないんですよね。受け入れているというか。
香澄:自分でも前向きだとは思いますね。メイクでもあまり自分を隠すような感じではないです。どちらかというと楽しむみたいな。
しず:マインドがギャルですよね。ひとりでもどこへ行っても楽しめるみたいな。
香澄:あははは(笑)。
しず:メンタルが崩れる瞬間ってないんですか?
香澄:崩れづらくなりました。これまでいろんな経験してきたからだと思うんですけど。アナウンサー時代は人と比べられることも多くて、よく悩んでました。でも、自分の中で落としどころを見つけられるようになっていったら、ちょっとずつ楽になっていきました。最初はいろいろな声を真に受けていたし、メイクもどんどん濃くなっていったりもしました。隠したいところが増えていって……。でも、今は自分が納得できていればいいやって思えています。
しず:Instagramとか見ていると、自分のマイナスを埋めなきゃと思っていそうな人が多いように感じます。どうしたら森さんみたいになれるんですか?
香澄:例えばメイクだと、これが自分だっていうものを見つけられるといいのかなって。自分の中で納得できていれば、人と比べることも減っ
ていくと思うので。
しず:自分の環境を変えてみたいとか、新しいことにチャレンジしてみたいという人もたくさんいると思うんですね。そういう人にも、一歩
踏み出してみようかな、と思える考え方があれば教えてもらいたいです。
香澄:転職を考えていますとか、どうやったら一歩踏み出せますかとか、私のところにも相談がきますよ。私は、いいところと悪いところを考えることが大事なのかなって思います。辞めたときのデメリットと残ったときのメリットを比べたりとか。リスクマネジメントみたいな感じだと思うんですけど。私はリスクを取ってもワクワクする挑戦に一歩を踏み出そうと思ったから、独立を選びました。もちろん大変ではあるけど、仕事がなければ最悪バイトをすればいいじゃん、それも楽しそうじゃんと思って(笑)。
しず:自分のことだけに集中すればいいんでしょうか?
香澄:守るものがなければ、その考え方でいいんじゃないかなって思います。
しず:不安なことはない?
香澄:ありますよ。ありがたいことに今はお仕事をいただけていますけど、入れ替わりの激しい世界ですし、代わりはいくらでもいるので安泰でもないですよね。でも抗ってもしょうがないので。だから、目の前のお仕事をひとつ一つ丁寧にやっていけばいいかなと思ってます。
しず:素敵な考え方ですね。お休みの日は、どういうことをして過ごしていますか?
香澄:友達とご飯へ行ったり、ドラマを観たり。韓国ドラマも好きだし、歴史モノもラブコメも幅広く観ます。お芝居のためっていうわけではなく、本当に好きでずっと観てますね。移動中とかお風呂とかで、ずっと。
しず:友達はどういうタイプが多いんですか?
香澄:ハッキリ言ってくれる子。
しず:日程を決めたり、予約を取ったりするのも早そうですね(笑)。
香澄:そうです、みんなせっかちです(笑)。
しず:今後やってみたいお仕事はありますか?
香澄:ミュージカルに出てみたい。感動するものを作り上げたいので。
しず:合理的な方法で前向きになっている人が舞台で大きい声を出していると思うと、テンション上がりますね。今後も森さんが大きい声を出しているところを見ていきたいのでがんばってください。
香澄:あははは(笑)。ありがとうございます。
Artwork&Interview_Shizu Mizuno