北川景子さん(39)「実際に会うよりも、Xでのほうがたくさん話すタイプです(笑)」【映画『ナイトフラワー』インタビュー】
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どこを取っても完璧で美しい、CLASSY.世代の憧れの的でもある北川景子さん。映画『ナイトフラワー』では、そんな北川さんの持つ従来のイメージを封印し、ドラッグの売人という衝撃的な役柄に挑んでいます。演じるのは、子供のために犯罪に手を染めてしまう母・永島夏希。同じく母として子育て中の北川さんに、家庭内で決めているルールについても話を聞きました。
Profile
1986年8月22日生まれ、兵庫県出身。モデル活動を経て、2003年に俳優活動を開始し、以降ドラマ『悪夢ちゃん』『リコカツ』、大河ドラマ『西郷どん』など話題作に出演。近年の主な出演作に、大河ドラマ『どうする家康』、ドラマ『花のれん』『あなたを奪ったその日から』など。現在、連続テレビ小説『ばけばけ』に出演中。
実際に会うよりも、Xでのほうがたくさん話すタイプです(笑)
——『ミッドナイトスワン』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を獲得された、内田英治監督の最新作への出演です。
内田監督とご一緒するのは2作目ですが、その際に「今度、僕が脚本を書いてる作品でもご一緒したいな」と言ってくださって。その言葉が、今作へ出演させていただくきっかけになったんです。題材はシリアスですが、内田監督も穏やかな方だし、スタッフとのチームワークも出来上がっていたので、現場は緊迫感もなく、和気あいあいと過ごさせていただきました。
——森田望智さん、Snow Manの佐久間大介さん、SUPER BEAVERの渋谷龍太さんと、共演者のみなさんも様々な顔ぶれが並びます。
森田(望智)さんはすごくおっとりとした方で、一緒にいて心地よかったです。佐久間くんとぶーやん(渋谷)さんは音楽の話で盛り上がっていたみたいで、すぐに仲良くなられていましたよ。私も今回、歌唱するシーンがあったのですが、歌が苦手なので緊張していて…。渋谷さんに相談したら「技術じゃない。魂だ」という力強いお言葉をいただきました(笑)。
——Xで北川さんと佐久間さんが交流されている様子を拝見していたので、きっといい雰囲気で撮影されていたのだろうなと想像していました。
そういう意味でいうと、私たちはみんなちょっと似ているんですよ。みんな人見知りなので、実際に会ったときは控えめだけど、Xになるとすごく話す、みたいな(笑)。でも、私も長らくこの業界に身を置いているのに人見知りだなんて言ってられないし、相手から話しかけられるのを待つのではなく、自分から積極的に話しかけるようにしていました。例えば、佐久間くんになら「この間、『Mステ』見たよ」「髪の毛、ピンクじゃないんだね?」みたいに。そうするとそれが突破口となって、たくさん話してくれるので、そうしてみなさんと仲を深めていきました。
自分の体力と時間は子どものために全力投球しています
——演じるのは、2人の子どもを育てる母・永島夏希。子どもたちを幸せにするため、ドラッグの売人になることを決意します。
脚本を読んだとき、夏希の「どんな手を使っても、子どもを幸せにしたい」という親心をリアルに表現できたらいいなと感じました。ドラッグは極端な例かもしれないけど、子どもを育てていく中で、選択を間違わない親なんていないと思うんです。例えば、子どもの好き嫌いに対して、無理強いをして食べさせようとしてしまうこともあるかもしれない。そうした悩みを抱えている方って、たくさんいらっしゃると思うんです。それでも、試行錯誤しながら懸命に子どもを育てようとする親の愛が夏希からもにじみ出ているとうれしいです。
——北川さん自身も2児の母親ですが、共感できる点も多かったですか?
夏希は、自分の楽しみよりも常に子どもを最優先に考えるタイプ。劇中でも常に働いているし、友達と遊んでいる様子もないんですよね…。そこまではいかなくとも、私も自分自身の持っている体力と時間は子どものために全力投球しているので、そうした思いに共感するところは多かったです。
——仕事をしながら子どもを育てる、という点でも?
そうですね。私たち夫婦は、それぞれに仕事を持っていますし、子どもと一緒にいられる間は全力で遊んであげたいし、食べたいと思うものは食べさせてあげたい。劇中で、夏希が子どもにバイオリンを習わせてあげたいと感じていたように、私も常に子どもが何を求めているかを考えています。どうすれば喜んでくれて、幸せだと感じてもらえるのか——。すべての軸足がそこにあるというのは、私も夏希と同じだと感じました。
仕事と子育てをうまく両立する自信がなかった
——北川さんはご夫婦共にお仕事をされていますが、家庭内でのルールはありますか?
子どもを中心にというか、「家庭に軸足を置くこと」を最優先にしようというのは常々話し合っていることです。子育ての絶対的なルールとしては、子どもがどちらかの親と一緒にお風呂に入って、夕飯を一緒に食べて、一緒に眠ること。これは、子どもを持ってから一度も破ったことはありません。子どもが寂しくならないように、が絶対条件なので、それが守れない働き方は、お互いにしないようにしようと決めました。それで思うように働けないと感じたとしても、子どもを産んだからには仕方がないという折り合いをつけて。
——きちんと分担がされているのですね。
でも、実は、私は仕事と子育てをうまく両立する自信がなかったんです。そんなとき、自然と仕事がポンと途切れたときがあって、そこで子どもを授かったんです。さらに、妊娠期間中がコロナ禍と重なったことで、夫としっかりと話し合う時間を取ることができた。そこで、こうしたルールを決めていきました。最初は、どちらが洗い物を担当する、みたいなことを決めていたけど、うまくいかなくて(笑)。マイナーチェンジしながら、現在のスタイルが確立しました。
——スケジュール調整はどのように?
例えば、私が『ナイトフラワー』の撮影をしている間、夫はレギュラー以外の仕事を一切入れないようにしていて。逆も然りで、夫がツアーに出ている間は、私が家庭に入るように調整させていただいています。もちろん自分たちの親にお願いすれば、子育てを手伝ってもらえるだろうけど、私たちにとってしんどいものは親からすればもっとしんどいはず。だから、親に負担がいかないように、なるべく私たちで解決したいと思っています。
Information
映画『ナイトフラワー』
『ミッドナイトスワン』の内田英治監督が5年ぶりに手がける「真夜中シリーズ」第2弾。蒸発した夫が残した借金取りに追われ、2人の子どもと東京へ逃げてきたシングルマザー・永島夏希(北川景子)。この貧困生活をなんとか変えようと、夏希はドラッグの売人になることを決意する。そんな夏希の前に現れた、格闘家・芳井多摩恵(森田望智)がボディーガード役を買って出て…。●出演:北川景子 森田望智 佐久間大介(Snow Man) 渋谷龍太 11月28日(金)全国公開 松竹配給
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撮影/木村敦(Ajoite) ヘアメーク/板倉タクマ(nude.) スタイリング/浜田英枝 取材/小林揚 編集/越知恭子