舞台『千と千尋の神隠し』のハク役で話題のGENIC増子敦貴さん(25)「悪役をやって“敵キャラ”のイメージを定着させたい」

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舞台『千と千尋の神隠し』でハク役に抜擢され、ロンドンの演劇賞にノミネートされるなど、実力派若手俳優として存在感を発揮している増子敦貴さん(25)。その一方で、ダンス&ボーカルグループ・GENICのメンバーとしても活躍しています。演技をするときとパフォーマンスをするとき、同じ“表現活動”ではあっても、その本質はまったく違うと語る増子さん。2つの顔を持つからこその葛藤や、相互に糧となっている部分について、お話を聞いてきました。

俳優として演技することと、アーティストとしての活動は「茶道と弓道くらい違う」

――俳優としても活躍している増子さんですが、アーティストとしてパフォーマンスするときで何か違うところはありますか?

共通点もあるんですけど、茶道と弓道くらい違いますね。…すみません、何かと喩えるのが好きな年頃で(笑)。演技は、自分の情熱がそのまま伝わったり、些細な表情や声色で感情を表現できたりする。でも音楽には、それだけではない「引き算」も必要というか。ただ思いっ切り歌うだけでは感情が伝わらないし、しっかりと歌唱技術が備わっていないと繊細な表現として成立しない。だから、俳優はもちろんですがアーティストって本当にすごい仕事だなと思います。

――それだけ違うものだと、意識してスイッチを切り替えているのでしょうか?

それでいうと、僕は演技をしているときのほうが、ある意味“自然体”に近いかもしれません。自分が演じるキャラクターになりきると、体が勝手に動くしセリフもすらすら出てくるんです。でもGENICとしてパフォーマンスをするときは、自分の体がどう動いて、どんな歌声を出しているのか、常に意識していて。それに、自分がグループの中でどういう役割なのか、まだ決めきれていないという葛藤もあります(笑)。

リーダー、好青年、バラエティ…。グループでの役割がまだ決めきれない

――ちなみに、今のところGENICの中での増子さんはどんなキャラクターなんでしょうか?

結成当初は、リーダー気質な感じでいこうと思っていたんです。でも、僕はあんまり周りを引っ張れるようなタイプではなくて。そのあとは、「a-genic PROJECT」のときの印象から、好青年キャラはどうかなと思ったり。でも、“天然”とか“面白い”って言ってもらえることもあるから、もしかしてバラエティに振り切ったほうがいいのかも…とか。それなのに、たまにクールぶったりしちゃって。デビューから5年経つのに、まだ似合うキャラクターを掴みきれていないんです(笑)。

――その試行錯誤が、俳優としての演技の幅につながっているのかもしれませんね(笑)。逆に、俳優としての経験がGENICの活動に生かされている部分もありますか?

たくさんありますよ! お芝居の現場で学んだことや刺激を受けたことは、すべて自分自身の糧になっているので、それがGENICの増子敦貴としての表現力につながっていると思います。正直、デビューしたばかりのころは、パフォーマンスがうまくいかずに落ち込むことが多くて。でも、グループ活動以外にもいろいろな経験をさせていただくうちに「ウジウジしても仕方ない」「また明日頑張ろう」と前向きに切り替えられるようになりました。それが、デビューしてからの5年間でいちばん変化したところかもしれないです。

――そんな増子さんがこれまで演じた役や携わった作品の中で、とくに印象的だったものはありますか?

やっぱり『体感予報』ですね。初めてのBL作品だったんですけど、とにかく現場の雰囲気良かったので撮影も楽しくて。SNSで話題になったり、いろいろな媒体で取り上げていただいたりもしたので、作り手側の楽しい気持ちとか熱量って、見ている人にちゃんと伝わるんだなと思いました。

――今後、演じてみたい役や出演してみたい作品はありますか?

いちばん演じてみたいのは悪役ですね。僕、本郷奏多さんが大好きなんですけど、『キングダム』の成蟜役が本当にすごかったじゃないですか。僕もああいうインパクトのある役で、自分の印象を強く残したいです。“敵キャラ”が似合うかどうかは、正直まだわからないですけどね(笑)。まずは、いろいろな役をやってみて、自分のイメージにぴったりなキャラを見つけたいです。まだ、職業系ドラマの経験がないので、警察官とかお医者さんの役も勉強になりそうだなと思っています。

目標は「日本レコード大賞」。いつか自分の主演ドラマの主題歌を歌えたら

――GENICはデビュー5周年を迎え、ベストアルバムもリリースされましたが、これからグループとして叶えたい、夢や目標を教えてください!

いつか、“レコ大”こと「日本レコード大賞」を獲りたいと思っています! やっぱりレコ大を受賞するには、たくさんの人から愛される楽曲じゃないといけないし、自分たちのパフォーマンスが評価されることも必要じゃないですか。それって本当にすごいことだし、アーティストが目指すべき姿だと思うんです。これは、僕の個人的な目標にもなっちゃうんですけど、自分が出演するドラマの主題歌をGENICが担当して、その楽曲がレコ大に選ばれたら夢のようだなと。近い未来に実現できるように、俳優としてもアーティストとしても、成長し続けたいと思います!

Profile

GENIC
男女7人組のダンス&ボーカルグループ。2019年に、avexのDNAを継承する新ダンス&ボーカルグループ育成プロジェクト「a-genic PROJECT」によってメンバーが選抜され結成、翌年メジャーデビュー。デビュー5周年を迎えた2025年には、初の日本武道館公演を成功させた。2026年からは、グループ最大規模となる全国ホールツアー『GENIC LIVE TOUR 2026』が開催予定。

増子敦貴(ましこ・あつき)
2000年1月5日生まれ。福島県出身。2016年から舞台を中心に俳優として活動開始。2024年にハク役を演じた舞台『千と千尋の神隠し』では、ロンドンの演劇賞「WhatsOnStage Awards」の最優秀助演俳優賞にノミネートされた。主な出演作は『体感予報』(2023年)、『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』(2025年)など。

Information

アルバム『CIRCLE -BEST of GENIC-』発売中
2025年5月にデビュー5周年を迎えたGENICにとって初となるベストアルバム。計26曲のベストラインナップに加え、メンバーそれぞれがセレクトした楽曲をセルフカバーする「5th Anniversary Medley」や、過去のライブ映像から思い出のシーンを厳選した「BEST LIVE SETLIST」など、さまざまなコンテンツを楽しむことができます。

撮影/木村敦 取材/近藤世菜 編集/越知恭子