【“中受ロス”体験談】「後悔が3年間続いた」燃えた母ほど大きなぽっかり感
入試が終わりホッとしたのも束の間、心にぽっかり穴が開いたよう。「中受ロス」は結果にかかわらず多くのママが経験するとか。読者のリアルな体験談を伺いました。
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【中学受験のその後】「やっと終わったはずなのに、なぜかつらい…」母たちが陥る“中受ロス”
【case1】「後悔」から「受験ロス」へ…
◯ なぜ…? という後悔が『3年』続きました
次男の中学受験では、小2の2月に入塾。塾の宿題を付きっきりで見て、小5の秋からは家庭教師や遠方の受験講座も、すべて脇に付いて一緒に聞くなど濃密に過ごしました。受験後は、成績を伸ばすことができなかったという後悔ばかり。母子バトルも多く、母親失格だ…と。
長男に次いで2度目の受験、中学受験本で情報収集は完璧だったはずなのに、なぜ上手くできなかったのかと落ち込み、中1の時は夏休み・秋・冬と受験期と同じ季節が巡ってくると古傷が痛み出す感覚で、何度も涙が溢れてきて…。中3くらいまでは思い出しては落ち込んでという日々。中学受験終了から3年半が経っても、塾のテキストやテストが家に残っている状態でした。
(O・Tさん・会社員・49歳・高3男子のママ)
◯ 結果に納得できず『夫と夜な夜な言い合い』に
母と娘とのバトルがひどかったので、算数などのわからない箇所や過去問などの丸付けは夫に、それ以外の勉強まわりと、食事や生活面、体調管理は私、と夫婦で分担。受験後は、結果に納得がいかず、入学校が決まってからも「ここじゃなかった」という私の落胆と、頑張りを認めたい夫とで、子どもに見せないように夜中に寝室で言い合いに。
娘の胆力も知れたので、地元の中学から高校受験するのでも良いのでは、といつまでも悩みました。
(K・Hさん・フリーランス・48歳・高1男子と中2女子のママ)
◯ 第一志望を下げなかった判断に『申し訳ない気持ち』に…
第一志望のレベルを下げずに受けて落ちてしまった結果、第一志望どころか、受けるつもりもなかった学校に合格。模試の結果などを冷静に分析していたら、別の学校に合格していたかもと思うと、息子に申し訳ない気持ちでいっぱいに。
私の見栄とかのせいでこの結果になってしまったのでは、と、考えたくなくてもつい考えてしまって…。上の子たちより成績がよく、最後の中学受験と期待したのか、子どもたちの受験の中で一番がっくり落ち込みました。
(K・Kさん・パート・46歳・中2男子のママ)
◯ 『自分事ではないけど他人事でもない』…
塾弁、プリント整理やコピー、丸付けや見直しチェックなど一通り伴走。長男が終わってまた次男もこれを繰り返すのかと思うとロスどころかしんどいとさえ思っていたけれど、次男の受験終了後は、第一志望に落ちたこともあり、塾や受験校の選び方、もっと違う関わり方があったのではないかとモヤモヤ。
子どもの受験は自分事ではないけれど他人事でもないから、複雑な心境のまま、いくら悩んでも解決しないことが辛く、自分なりに消化するのが難しかったです。
(K・Aさん・フリーランス・51歳・高2男子のママ)
【case 2】「燃え尽き型ロス」は伴走した分だけ襲う…
◯ 生活にぽっかり穴が開いた
息子が家にいる時はどこにも出かけず一緒に勉強。最後の1カ月は、塾への送迎に加え、ストレスでお弁当を食べられないというので、仕事の合間にお昼に塾まで行って一緒に外食。受験期は息子中心の生活で、芸能マネージャーのよう。
緊張にも負けず、合格した瞬間、息子と一緒に感じた高揚感が凄すぎて、その後にこれが燃え尽きなのか…と実感。長女の時と比較して、息子の方が断然手がかかったことや、私も一から勉強して息子に教えていたことから、塾の授業がないのが違和感で、ぽっかり穴が開いた感覚に苛まれました。
(M・Nさん・経営者・48歳・中1男子のママ)
◯ 送迎時間がなくなって寂しさいっぱい
中学受験が終わって3年経った今も、この時期になると意味もわからず泣きそうになります。難関校ではないので受験勉強はそこまで過酷ではなかったものの、コロナ禍での受験は体調との闘い。実際、1月の埼玉県の受験のあとにコロナに罹患し都内の中学は受験できず。塾や模試の送迎は大変だったはずなのに、その道中で息子とおしゃべりしたのがとても楽しかった。
送迎の時間がなくなりとても寂しく、中学進学後は一人で行動するので、帰宅するまで心配でした。
(K・Kさん・パート・48歳・中3男子のママ)
◯ 常に頭にあった〝受験〟が終わり抜け殻に
仕事中に考えることは少なかったものの、それ以外は常に娘の成績を気にしたり、学校や受験について調べたり、受験生の親御さんのSNSを覗いたり…常に受験のことで頭はいっぱい。全ての受験が終わり、チャレンジ校に合格したこともあって嬉しさが優っていましたが、週末は抜け殻のように1日中ボーッ。
翌月に入ると次の学年の受験が始まり、娘の代の受験は終わったのだと感じると、ほんの1カ月前の濃厚な時期との差に、受験期前の休日は何して過ごしてたっけ? と虚しく感じたのを覚えています。
特に1月に入ってから受験までは常に高揚していたので、まさに抜け殻に。受験直前や当日の娘の様子、合格を知った時のことなどをずっと反芻し、折りに触れて濃厚だった受験期を思い出し、体験記にもいつまでも目を通して過ごしていました。
(Mさん・会社員・45歳・中1女子のママ)
撮影/清藤直樹 取材/羽生田由香、西村絵津子 ※情報は2026年2月号掲載時のものです。
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