【国際結婚】パリでのセレモニーはミニドレスでガラッとイメージを変えて。セーヌ川でのランチクルーズも
さまざまなカップルの結婚式を紹介している連載「CLASSY.結婚式レポ」。今回は、フランス人の彼と結婚した菱沼里穂さんのウェディングレポートをお届けします。地元・横浜で叶えた和モダンな披露宴と、パリでのセレモニーやセーヌ川のランチクルーズ…双方の文化を大切にした心温まるウェディングとは?後編はフランス編です。
前編の「横浜編」はこちら
▶【国際結婚】フランス人の夫の友人にも喜んでもらえた「横浜迎賓館」での和モダンな披露宴
Profile
菱沼里穂さん(31歳)/ベンジャミンさん(30歳)
フランス人の夫と国際結婚。彼が出張で来日していた東京で出会い、その後、思い立って一人でヨーロッパを旅した際にパリで再会し交際がスタート。フランスで同棲を経て、2024年にパートナーシップ制度を結び、2026年に入籍。2025年11月に日本で披露宴を開催。フランスでは入籍時にミニセレモニーを行いました。
日本での披露宴を終え、今年6月に迎えたのはフランスでの婚姻に伴うセレモニーでした。
フランスの結婚手続きは、事前にいくつもの書類を提出し、市役所でセレモニー(挙式)を行うことで婚姻が成立する仕組み。日本に比べて少し手間がかかりますが、当日は家族や親しい友人たちに温かく見守られながら、“夫婦になる瞬間”を迎えることができます。
市役所は歴史を感じる美術館のような内装のところもありますが、私たちが暮らす地域はシンプルでモダンな雰囲気。日本の披露宴で準備したウェルカムスペース用の“タペストリー”などを持ち込み、ささやかに装飾しました。
フランスの結婚式というと、このセレモニーとは別に、お城やチャペルを貸し切って盛大なパーティーを開くのが一般的なスタイル。最近は日本と同様、あえて“結婚式をしない”という選択も増え、セレモニー&食事会でアットホームにお祝いするカップルも少なくありません。
“ブランドストーリー”にも惹かれて。「Gemmyo」で選んだ結婚指輪
結婚指輪は、婚約指輪と同じパリ発ブランドの「Gemmyo(ジェミオ)」で。
婚約指輪や手持ちのリングとの合わせやすさを考え、“2mmほどの細身×ゴールド”のベーシックなデザインを探していました。
当初は「違うブランドを組み合わせるのも可愛いかも」と、パリのヴァンドーム広場にあるブティックを何軒か巡ってみたものの、イメージ通りの華奢な細身リングはなかなか見つからず…。
そんな中、別の日に訪れたのが婚約指輪を選んだGemmyoでした。改めてブランドの想いや温かなホスピタリティに魅了され、「やっぱりこの場所で選びたいね」と夫婦で即決。さらに理想通りの“2mm幅のゴールドリング”が見つかり、迷わず購入を決めました。
夫は私よりやや幅広のデザインをチョイス。シンプルだからこそ肌に馴染み、気兼ねなくつけっぱなしできるのも嬉しいポイント。思い入れのある“特別なマリッジリング”に出会えました。
「ミニ丈ドレス」で、理想の“モードな花嫁スタイル”を
日本の披露宴で憧れのロングドレスを着れたので、「今回は違う雰囲気にしたい!」と“ミニ丈”に決めました。イメージしたのは、海外のウェディングシーンのような“クラシック×モード”な世界観。
選んだのは、以前から気になっていたデンマーク発ブランド「ROTATE(ロテート)」の一着でした。王道感にとらわれない“今っぽいファッショナブルなデザイン”に一目惚れ。
何着か比較した中で、華やかなフリルが目を惹く“オフショルダードレス”を購入しました。落ち着いたオフホワイトのサテン地と、洗練されたシルエットが“大人っぽさ”も演出してくれるデザイン。フェミニンに偏りすぎない“絶妙なバランス”と、“程よい丈感”が決め手でした。
小物にはあえて長めのベールを合わせて、全体のシルエットにメリハリを。さらに披露宴の際に用意したティアラを着けてクラシック感をプラスしました。
軽やかで動きやすいミニドレスは、アウトドアウェディングや2次会パーティーを楽しみたい花嫁さんにもおすすめです。
日本のおもてなし文化“プチギフト”を現地でも
プチギフトには、夫婦の名前と日付を入れた“ミニキャンドル”をセレクト。
当日の暑さを考慮して、食品ではなく“持ち帰りやすくて日常で使えるアイテム”を選びました。
席札を兼ねて用意した名前入りポストカードの裏面には、ゲスト一人ひとりへの感謝を込めた手紙を添えて。プチギフトと一緒に、あらかじめ座席にセッティングしておきました。
ちなみにフランスでは、引き出物やプチギフトなどの決まったマナーはないため、スタイルは人それぞれ。日本よりも少しカジュアルな雰囲気で、自由度の高いウェディングを楽しむカップルが多い印象です。
思い出のプロポーズ場所で。ゲストをもてなす“セーヌ川クルーズ”
市役所でのセレモニーを終えた後は、ゲストとともに食事を楽しむのがフランスの主流スタイル。
おもてなしの場所に選んだのは、セーヌ川を巡る“ランチクルーズ”でした。
美しいパリの名所や歴史ある建築物を眺めながら、ゆったりとフレンチを楽しめる約2時間のクルーズ船。実は昨年夫にプロポーズをしてもらった、私たちにとって“特別な場所”でもありました。
ゲストにも食事だけでなく、“パリで心に残る体験を楽しんでもらいたい”という想いで準備。フランス人の友人にも「このクルーズは料理も美味しくて、すごく楽しんだよ!」と喜んでもらえました。ふたりの思い出の場所で、大切な人たちと過ごした時間は“かけがえのないひと時”に。
観光はもちろん、特別な記念日やご褒美旅でパリを訪れる際にも、ぜひおすすめしたい体験です。
国際結婚だからこそ2つの国で。大切な人たちへ感謝を伝える一日
日本とフランスの2拠点、異なるスタイルで結婚を祝えたことは本当に貴重な体験でした。お互いの国の結婚カルチャーをより深く理解できたことも、国際夫婦としての大切な発見になりました。
準備には時間も手間も思った以上にかかりましたが、それでも「2カ国でやってよかった」と心から思えた一番の理由は、それぞれの国で大切な人たちに囲まれ、“一人ひとりに直接感謝を伝えられたこと”。
フランスではアットホームな形を選びましたが、少人数だからこそゲストとの距離が近いウェディングを楽しむことができました。夫の故郷、そしてふたりにとっても特別な場所で迎えたこの日は“一生の宝物”となりました。
文/菱沼里穂
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