前田公輝さんの座右の銘は…「継続は力なり」朝ドラ俳優が目指す“仕事との理想の向き合い方”
とっておきのジュエリーこそ、大切な人と共有したいーーー“シェアジュエリー”を提案する不定期連載に登場してくれた俳優の前田公輝さん。実は子役でデビューしており、その芸歴は30年近く。フレッシュな存在感と熟練の経験の絶妙なバランスで観る人を惹きつける前田さんに、今の等身大の思いを訊きました。
自分以外の人の経験や価値観に触れることが原動力のひとつ
—6歳でデビューし、長くキャリアを続ける中で、大切にしていることはありますか?
小1のときの先生に「継続は力なり」という言葉を教えてもらってから、この言葉を信じてやってきました。この仕事に限らず「これって経験として活きてるのかな？」と感じることってあると思いますが、継続が力になって、いつの間にか言語化できない部分も身に付いていることがある。そういう経験はモチベーションになっていましたね。あとは、人が好きなので、多くの人との出会いも原動力のひとつ。例えば、普段はお会いする機会の少ないような目上の方が現場にいらっしゃったら、積極的にお話を聞いて、自分の人生とどう擦り合わせられるかな、と考えたり、刺激をいただいたりしています。特に今は職種も年齢も異なるいろんな人から話を聞きたい時期。自分以外の人の経験や考え方を知ることが、仕事へのモチベーションにも繋がっています。
経験を重ねた今大切にしているのは、仕事を“楽しむ”こと
—30代になり、若い頃と比べて仕事への向き合い方に変化はありますか？
変化はありました。でも、年齢というよりも、朝ドラを経験したことが大きいかもしれないです。朝ドラは憧れの現場だったし、ありがたいことに同時期に並行していろんな作品に携わらせていただいたので、自分を精査する期間にもなりました。この時期を経て行き着いたのは、仕事を、現場を、とにかく楽しむというスタイル。そのスタンスでいると、大変だったり辛い状況でも割とポジティブに向き合えるんです。
現場では自分がいちばん話しかけやすい存在でいたい
—具体的にはどんな変化があったのでしょうか？
つい先日、現場のヘアメークさんから「みんなが前田さんのコミュ力の高さがすごいって話してましたよ」って教えてもらって。自分がいない場でそんな風に言ってもらえるのはめっちゃうれしいのですが、周りを盛り上げようというよりも、自分が楽しいからそうしたい、という気持ちの方が強いんです。現場では、自分がいちばん話しかけやすい存在になっていたいんですよね。これは30代になって強く思い始めたことです。この世界には幅広い年齢やさまざまなキャリアの方がいますが、現場ではできるだけそれを感じないようにしたくて。みんながフラットな状態が理想。いちばん話しかけやすい存在を目指すことで、で自分も成長させられるし、主役じゃなくても現場の要になれるんじゃないかなと思ってやっています。
information
君と世界が終わる日に season4に出演！
3月19日（日）Hulu独占配信スタート。
https://www.ntv.co.jp/kimiseka/
PROFILE
1991年生まれ。神奈川県出身。6歳で芸能界デビュー。2003年から3年間、NHK教育テレビ『天才てれびくんMAX』に、てれび戦士として出演。2008年には映画『ひぐらしのなく頃に』で初主演を果たす。その後、映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍。2016年、轟洋介役を演じた映画『HiGH & LOW THE MOVIE』では高い人気を集め、以降同シリーズに出演を重ねている。2022年にはNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』に出演し、話題に。俳優業のほか、ファッションブランド「GM」のプロデュースも手掛ける。現在、思い入れの地・沖縄で撮り下ろしたセカンド写真集『ちゅらたび』(ワニブックス)が発売中。
シャツ￥105,600パンツ￥137,500(ともにフェンディ／フェンディ ジャパン)
＜SHOPLIST＞
フェンディ ジャパン 03-6748-6233
撮影／山根悠太郎(TRON) ヘアメーク／廣瀬浩介 スタイリング／大塩リエ 取材／坂本結香 編集／宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)