【アプリ婚実話】「料理はできないって最初に言いました」相談所挫折した28歳の超堅実婚活
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出会いのスタンダートとなりつつあるマッチングアプリ。でも、「婚活って、本当にうまくいくの?」「どうやって本気の人を見分ければいいの?」という声も多いはず。
マッチングアプリで理想の結婚に至った人たちのリアルな声を参考にして、理想の結婚に辿り着く可能性をグッと高めたい!マッチングアプリでの結婚、略して「マチアプ婚」で幸せを掴んだ方々に、運命の夫を見つけるまでのリアルな秘訣を聞きました。
今回は、結婚相談所での婚活経験を経て、妥協せず自分の条件を明確にしたことで理想の結婚に至ったNさん。11回のデートで慎重に相手との相性を見極め、最愛の彼と結婚に至るまでの軌跡に迫ります。
アプリ婚妻DATA

N・Tさん(29歳・IT)
K・Tさん(33歳・IT)と2023年に結婚
【夫と出会ったアプリ】with
【その他使ったアプリ】ペアーズ
【アプリ使用期間】約4カ月
【デートした人数】2人
【夫と出会ってから付き合うまで】5カ月でデート11回
【結婚までの交際期間】11カ月
相談所を経て、ときめきも重視!マチアプだからこそ、憧れの高身長も条件に
Q.アプリの利用目的は?
もともと大学生の頃から恋人探しの目的で使っていたんですが、本格的に婚活目的で使い始めたのは最近です。実は、最初は結婚相談所に入会していました。本気度が高い人が集まっていて、身元もしっかりしている方が安心だと思ったんです。相談所で知り合った方と半年ほど交際していたのですが、残念ながら別れてしまって。その後、婚活を再開するにあたって「相談所だけじゃダメかも」と思い、マッチングアプリも一緒に始めました。相談所では理想通りの相手に出会える確率が思ったより低いと感じていたので、母数の多いアプリなら自分の理想に近い人と出会えるかもしれないと感じました。
Q.結婚相手に求めていた条件は?
学歴や年収は自分と同じくらい、という条件で探していました。将来的に子どもを持つことを考えると、教育方針などであまりにも価値観が違うとお互いに大変なのかなと。私自身、結婚後も仕事を続けたい気持ちがあったので、働き方やキャリア観が似ている人の方が理解し合えそうだと思ったんです。また、学歴が近い方なら、子どもの教育についても自然と共通のイメージを持てる気がしていました。
あとは関東エリアに住んでいることと、チャラそうでない人。年齢は32歳くらいまでの人が理想でした。また、背が高い人が好きなので、理想は180cm。これは最後のときめきの部分なので、どんなに条件が良くても「かっこいい!」というキュンがないと難しいと思って外せませんでした。強気の条件で探して、夫は理想ピッタリでした。
Q.デートするかどうか決めた基準は?
メッセージのやり取りで、よほど「この人はダメだ」という感じがなければ、一度会ってみようと思っていました。やり取りだけではわからないことも多いので、実際に会った方が手っ取り早いと思っていたんです。相手の話し方や言葉のチョイスなど、会えばすぐにわかりますから。
結婚相談所での経験から、理想を下げすぎてしまうと、後から引きずってしまうことがわかったので、再開する時は「自分の理想に嘘をつかない」と決めていました。どうせまた一からやり直すことになると辛いですし、最初から妥協せずに行こうと思ったんです。
11回のデートで徹底的に相性を確認。付き合うまでが結婚への準備期間に
Q.夫さんと初めて会った時の印象は?
マッチングアプリを再開してすぐに今の夫とマッチングしました。彼からのメッセージは即レスで、回数も多かったので、私に興味を持ってくれているのはうれしかったです。ただ私自身はLINEをマメにするタイプではないので、最初は返信がしんどいと思ったことも。でも、あえてゆっくり返信して自分のスタイルを貫きました。仮に付き合った後に責められても早く返せないので、素の自分でダメなら仕方ないっていう思いでしたね。
初めて会った時は、おしゃべりも上手で初対面でも話をしっかりしてくれたので、「思ってたよりオシャレに気を遣う、陽キャなのかも」という印象でした。今思うと「なぜ初対面であんなに頑張って話してくれたんだろう」と思うくらい、普段は落ち着いた性格なんですけどね。
Q. デート中に見ていたポイントは?
11回デートを重ねる中で、彼の魅力がどんどん見えてきました。特に印象的だったのは3回目のデートで、山奥のかき氷屋さんに連れて行ってくれたことです。チョイスが面白いと思いました。数回目のデートで長い時間一緒に電車に乗って遠出していいって思ってくれてるんだなって。きっと悪い人じゃないなという安心感が生まれました。
数多くデートを重ねたのは、お互いの将来を真剣に考えていたからこそ。私は相談所での経験からじっくり考えて決めたいという気持ちが強かったですし、彼もそれを尊重してくれました。デートの中で「結婚までに確認しておくべきチェックリスト」のような項目を一緒に話し合うなど、正式に付き合うまでは結婚に向けた準備期間にもなりました。
それに、初回のデートから彼の第一印象が良く、2回目以降のデートでは常に彼が「暫定1位」だったので、他にデートした人もいましたが彼を超える人は現れませんでしたね。回数を重ねるごとにデートや連絡の頻度もだんだん上がってきて、お互いに他にデートしている人はいないよねという暗黙の了解の中、安心してやり取りが進んでいきました。
Q. 交際に至ったきっかけは?
実は彼、3、4回目のデートの頃に告白すべきか悩んでいたようなんです。私は付き合う人をじっくり考えて決めたいと言っていたので、よく耳にする「3回会ったら告白すべき」というセオリーと板挟みになっていたらしく。そんな悩みを素直に打ち明けてくれて、不器用だけど誠実な人だなと思いました。
最終的には、クリスマス前のデートの時に告白してくれました。彼は、付き合っていないのにクリスマスの予定を約束するのは不誠実と考えたようで、少し声を震わせながら「結婚を前提に」と真剣に伝えてくれたんです。私の「結婚を見据えて付き合いたい」という意向を尊重してくれた彼の想いがうれしかったです。それまで既に半分付き合っている雰囲気だったので、自然な流れでもありました。
付き合って早々に経済状況を確認、約4ヶ月でプロポーズへ
Q.付き合ってからのギャップはありましたか?
付き合ってからは、より恋人らしい関係になりました。それまでは苗字にさん付けで呼んでいたのが、あだ名で呼ぶようになり、少しずつ距離が縮まっていった感じです。LINEもだんだん恋人っぽくなって、ちゃんと「好きだよ」と言ってもらえるように。
思っていた以上に感情を言葉にしてくれる人だということがわかってうれしかったです。付き合う前は婚活に向けて相手を知るためのコミュニケーションが中心でしたが、交際してからは「今日会社でこんなことがあって嫌だった」など、感情が強く入った会話が増えたように思います。
Q.結婚の決め手は?
付き合ってからは、結婚に向けてより真剣に話し合うようになりました。特に転機となったのは、彼の家でお互いの経済状況を開示し合った時。「結婚後のお金の管理について話そう」という流れで、給与明細や源泉徴収票、資産状況などを見せ合いました。
結婚したら夫婦のお互いの収入は見えるようにしておきたいという考えを伝えたところ、彼も同意してくれました。そういった結婚前のチェック項目を一つ一つクリアしていく中で、もう迷うことはないという気持ちが強くなっていきました。
プロポーズをしてもらったのは付き合って約4ヶ月後のこと。実は彼はもう少し先のタイミングを考えていたようですが、私が「婚約がまだまだ先は嫌だ」と言ったことから、彼はそこまで言ってくれたのにプロポーズしないのはおかしいと思い詰めたようです。そんな風に私の気持ちを大切にしてくれる姿勢も、結婚を決める大きな要因になりました。
20代婚活には同年代が多いアプリが有利!苦手なことも最初から伝えて
Q.マッチングアプリならではの良さとは?
マッチングアプリの一番の良さは人数が多いことだと思います。結婚相談所のメリットは身元がはっきりしている、年収がわかる、独身であることが確認できるといった安心感ですが、それを上回るアプリの強みは選択肢の多さ。特に20代で婚活をしている人にとっては、同年代の人が多いというのも大きなメリットだと思います。
ただ、人が多い分、自分が選ばれる確率も下がるというデメリットもあります。また相談所と比べると真剣度が低い人も多いので、プロフィールで「1年以内に結婚したい」などの項目をしっかりチェックすることが大切です。メッセージやデートの時にも、お互いの結婚に対する意識をきちんとすり合わせておくべきだと思います。
Q.マッチングアプリ婚活をする上で大事にしたことは?
私の場合は、一度結婚相談所での交際が終わってからの再挑戦だったので、「めっちゃ好き、この人と結婚したい」と思える人を探そうという気持ちが強くて。そして、前回の経験から学んだこととして、自分の苦手なことや価値観を最初から包み隠さず伝えるようにしました。
例えば、私の苦手なことは料理。以前相談所で交際が終わった理由が「(私に)料理が苦手と言われたこと」だったので、次はもう早めに伝えようと思ったんです。料理や家事を100%女性がやってねという人は絶対無理ですと最初からはっきり言いました。リスクを恐れずに自分をさらけ出したことで、本当に合う人と出会えました。
ただ、自分の条件ばかり伝えるだけでなく、相手を理解しようとする姿勢も大切だと思います。夫と出会った当初は即レスのメッセージがしんどく感じましたが、それは彼なりの好意の表現だと受け取って、私は私のペースで返すけれど彼のスタイルも否定しないという距離感を見つけました。お互いが100%自分のやり方を通すのではなく、相手を理解した上でちょうどいい関係性を築くことも大切だと思います。
取材/河野紗也 編集/越知恭子